突然ですが、皆様は子供の頃「復習をしなさい」「ここは復習しておくように」といった言葉を投げかけられたとき、具体的に何をすべきかイメージを持つことができていましたか?
さらに言えば、復習の定義や内容、実施の順番、何がゴールかなど、徹底的に指導された経験はありますか?
当たり前のように使われている「復習」という言葉。しかし、やり方や目的が明示されていない復習は、ほとんど無意味なものとなってしまいます。特に、小学生や中学生のうちは勉強をしたくない子が多く存在すると思いますが、そんな子供たちに「復習とは何なのか」ということをきちんと説明し、理解してもらうことができれば勉強の質も大きく変わってくるのではないでしょうか。
以上のことから、Part1とPart2の2回に分けて、復習について詳しく説明していきたいと思います。Part1では、復習の定義と目的について説明していきます。ぜひ、お子様と内容をシェアしてみてください!
復習とは何なのか
復習とは…習ったことを繰り返し学習すること。
goo国語辞書より
辞書で「復習」の意味を調べると、上記のような至ってシンプルな意味が出てきます。しかし、辞書の意味は甚だ抽象的で、なかなか具体に落とし込むことができないと思います。そこで大切になるのは、「復習の目的」と「目的達成までの展望」を明確にすることです。
<復習の目的>
実は、復習をする目的は次の3つのうちのどれかになります。
- 大切な内容を暗記するため
- 大切な内容を理解し、問題を解けるようにするため
- 1と2の両方
1〜3のうちどれが復習の目的なのかということをしっかりと認識させることがスタートラインです。
<目的達成までの展望>
目的が定まったら、その目的を達成するためのプロセスを考えさせる必要があります。目的が暗記だった場合を例にとって考えてみましょう。
目標:授業で扱った内容を暗記すること
必要なプロセス:①現時点でどこまで覚えているかをチェック ②覚えていないものをチェック ③覚えるための作業(音読、殴り書き、反復など) ④数日後、忘れていないかチェック など
上記のように、前もってプロセスを考え、実行をするという頭の動かし方が必要になります。
Part1のまとめ
いかがでしたでしょうか。
復習の指示を出されてしっかりとこなせる子は、頭の中で上記のような思考を構築し、実践することができています。逆に、できていない子は上記の内容を思考・構築し実践する練習を積ませなければなりません。そのために必要な最初のステップは、保護者様が「復習」の定義や目的をしっかりとお子様に伝えることなのではないでしょうか。
次回は、具体的な方法について記事を書こうと思います。本記事が参考になれば幸いです。