前回の漢字検定編に続き、英検編も記事にまとめていこうと思います。漢検編をご覧になられていない方は、ぜひこちらもご確認ください!
① 英語検定を受験することに、どのようなメリット・デメリットがあるの?
英語検定を受験するメリットも漢字検定同様にたくさんありますが、「英検3級(準2級)の学習は高校入試の学習に直結する」ということが第一に挙げられると思います。
漢字検定で学習する内容は、千葉県公立入試で求められる内容とはずれている部分(熟語の構成・慣用句など)もありますが、英語検定では単語や文法をはじめとした多くの能力が入試と深い関わりを持つこととなります。準2級の内容は入試範囲をオーバーしてしまいますが、英検3級レベルの内容を学習することは非常に有意義なものになると言えるでしょう。
一方で、デメリットも存在します。それは、「社会的に大きな価値を持つ資格ではない」という点です。
高校入試レベルであれば価値のある資格と言えますが、現在、大学生や社会人にとって「英語に関する価値のある資格=TOEIC」というのが主流です。今後も英語検定の価値が上がるとは非常に考えにくく、何に重きを置くかによってメリット・デミリットの振り幅も変わってきそうです。
② 英語検定を受験すると、内申点がアップするのは本当?
これは事実です。基本的に扱いは漢字検定と変わりません。
しかしながら上記でも述べたように、英語検定は漢字検定と違って学習範囲が入試に直結するという側面を持ちます。内申点アップと同時に入試に向けた学習ができるのは、一石二鳥と言えるかもしれませんね。
③ 英語検定は、いつ頃受験させるのが良い?
可能であれば中1、中2の頃に資格を取得してしまうのが理想ですが、中3の夏前まで(第1回受験まで)に取ることができれば理想と言って良いと思います。ただし、長文読解や英作文、リスニングなどは一定の単語・英文法を理解していることが前提となるので、早ければ早いほうが良いというものでもありません。背伸びをして「資格だけを取る」という視点ではなく、「入試にも生きる学習をしながら、ついでに資格も取ってしまおう」という視点が望ましいですね。
④ お勧めの参考書は?
これは人によって変わりますが、筆者がお勧めするのは旺文社出版の「英検3級 過去6回全問題集」という教材です。理由は、問題量が多いから、そして解説が充実しているからです。
言うまでもなく、大切なのは参考書ではなく参考書の使い方です。わからない単語を整理整頓したり、わからない問題の原因をつぶすために教科書を開いたりといったことがしっかりできていれば、どの参考書を使っても一定の効果が得られると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
英語検定は、漢字検定と同様に、何を大事にするかによって価値が変動する資格と言えます。受験の際は、目的をはっきりさせた上でお子様に受験させたいですね。
本記事が、受験を決める際の一助となれば幸いです。