マスク不足、どう乗り切る?

新型コロナウイルス関連

マスク供給の現状

政府の要請を元にマスクの増産や輸入増加の施策は日々行われていますが、品不足の状態はいまだ解消されず、ドラッグストア等では連日の売り切れ状態が続いています。

全国の大手ドラッグストアのおよそ3割がマスクを入荷できない状態にあるという中、今年1月下旬は在庫に余裕があり、供給量が平均の9倍程度になったマスクの売上がそれ以降はほぼ平年並みで推移しているというデータがあります。

これは医療機関や介護施設などの需要を十分満たせておらず、増産体制にあるマスクの供給が追いついていないことが1つの要因だとみられています。

中国からの輸入強化・オークションでの転売規制・月間8000万枚超の増産体制の構築などで品不足の解消が目指されていますが、目処が立っていないというのが現状です。

いずれにせよ増産の体制が整っても、医療の現場への供給が優先され、私たちの手に渡ることはすぐには実現しそうにもないというのが現状です。

マスクは予防における必須アイテムか

では、マスクは現状必須のアイテムなのでしょうか。

インフルエンザ同様、新型コロナウイルスはせきやくしゃみなどで飛ぶしぶきで広がる「飛沫感染」をします。マスクはしぶきが飛ぶのを抑え、他人に感染させるのを防ぐのに役立ちますが、自分を感染から守ることは難しいと考えられています。

WHOや日本の厚生労働省も「マスクは、せきやくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルスなど病原体の飛散を防ぐ上で高い効果を持つ」とし、症状のある人は積極的に着用するよう呼びかけていますが、あくまで保菌者がウイルスを拡散し、感染が拡大するのを防ぐことを目的としています。

しかし、予防のためのマスク着用については一定の効果が見込めるとしつつも、「屋外では、相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる予防効果はあまり認められていない」とあいまいな言い回しで、効果的な予防法であるとの明言はされていません。

マスク不足の解消は当面は望めません。
重要なのは必要以上に不安に陥ることなく、できる予防策を可能な限り取ることです。手洗いうがいといった基本的な予防策に加えて、人が密集するところへ不用意に出かけない、規則正しい生活を送る、といった自身でできる予防策をお子さん含め家族で実施していくことを心がけましょう。

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