最近話題のテレワーク① 〜働き方とその課題〜

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コロナウイルスの発生により、電車や車に乗って会社に出勤するという日常の風景が一変しました。満員電車などの移動やオフィスでの作業による人との接触を避けるために、テレワークという馴染みのない働き方が企業の中でも導入され始めました。

テレワークって何?

日本テレワーク協会によると、テレワークは、” 情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方 “を意味するそうです。つまり、わざわざ会社に行かなくても手持ちのパソコンやスマホなどから遠隔で作業する働き方を指しています。仕事を家でも行うことができるので、外出自粛を求められている現在では有効な働き方と言えます。

テレワークの課題

テレワークの説明だけを聞くと、メリットも多く導入を始める企業も多そうですよね。しかし、東京商工会議所の調査によると、4/8時点で都内において実際にテレワークを導入した企業はたったの26%とのこと。コロナ禍においてもテレワークがなかなか導入されない理由には、人による働き方の違いと日本独自の文化である”アレ”が関係していました。

テレワークができない仕事

テレワークは、経理業務や資料作成作業など主にオフィスでパソコンを用いて作業する方々を対象にしています。一方で、お子様を持つ主婦の方々の中には、オフィスではなく地元のお店などで働いているケースも多いはずです。薬局やスーパーでのレジ打ちや品出しなどの作業は実際に出社することを前提にしているため、どうしても全ての会社やお店でテレワークを導入することはなかなか難しいのです。

ハンコという壁

テレワークに相性のいいオフィスワークでも、課題はあります。オフィスで仕事を進める際、書類にハンコを押すことで確認や決裁を行うことが日本の商慣習となっています。コロナ禍においても、ハンコを直接紙に押さないと仕事を進めてはいけないという固定観念によって多くの企業がテレワークの導入を見送っているのが現状です。現在では、IT技術を使った電子的なハンコなどを用いる工夫もなされているようですが、コストの面からもまだまだ普及に向けた課題はありそうです。

コロナウイルスの感染抑制と経済維持を同時に達成するために注目されつつあるテレワーク。政府も普及のために各種施策を講じており、導入によるメリットも大いに期待されています。では、実際にテレワークを導入した企業では、どのような形でテレワークが行われているのか、その実態を見ていきましょう。

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