「子どもは親の背中を見て育つ」は本当?
古くから言われることとして「子どもは親の背中を見て育つ」という表現がありますね。
これは子どもが親の行動を身近で見ることで人格が形成されたり性格に影響を受けたりするというものです。
みなさんも自身の感覚として何となくそんな気もするし、関係ないような気もするし…といった感じでしょうか。
この「背中を見て育つ」論には諸説あるようですが、学習能力においては大いに関係があるということが研究結果としてわかっているようです。
今回は親の行動・習慣と子どもの学力の関係について見ていきます。
子どもの学力に悪影響を与える親の習慣
子どもの学力に悪影響を与える「親の」習慣は下記のようなものがあると言われています。
・スポーツ新聞や女性週刊誌をよく読む
・カラオケによく行く
・ワイドショーやバラエティをよく見る
・「勉強しなさい」と子どもによく言う
・携帯でゲームをする
・子どもが決まってするお手伝いがある
上記は子どもの学習に悪影響を与える度合いの強いものから並べています。
なんとなく納得いくものもありますが、決まった手伝いをさせることが学習に悪影響を与える要素となるというのはちょっと意外な感じがしますね。
上位3項目は頻度の問題ですので、すべて断ち切る必要はないみたいですが、気を付けたいですね。
子どもの学力に良い影響を与える親の習慣
逆に子どもの学力に良い影響を与えるものは下記のようなものがあると言われています。
・家に本がたくさんある
・本をよく読む
・ニュースをよく見る
・美術館や展覧会によく行く
・朝食を毎朝食べている
繰り返しになりますがこれはあくまで親の習慣です。
特に毎朝朝食を摂るというのは子どもにさえ朝食を摂らせればいいと考えがちですが、研究の結果は異なるようですね。
上位は家庭内の文化環境と言い換えることができそうです。
家庭内の文化をここで一度見直してみるのはいかがでしょうか。
国語と算数に与える影響
前項までに挙げた内容はどれも算数よりも国語の力に与える影響が高いと言われています。
逆に算数の力に影響を与えるものとしては親の学歴や幼児期の読み聞かせの頻度等が大きな影響を与えると言われていますが、親の行動・習慣の中では「朝食と毎日摂る」が良い影響が大きい項目とされています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ついつい子どもの生活習慣や学習の習慣ばかりが気になって、自身の習慣について見直す機会が失われていた方も多いのではないでしょうか。
学力は学校・塾にいる時間だけで向上するものではありません。普段の生活や周囲からの影響は学習効率に大きな関係性を持っています。
自身の行動と習慣を見直し、子どもの学習に良い影響が出るのであれば是非取り組みたいですね。