大人になるほど見落とす、国語の重要性①

学習に関する情報

突然ですが、質問です。お子様を塾に通わせるとき、まず何の科目を受講しますか?
中学生のお子様を持つ多くの保護者様は、「数学と英語」と答えるのではないでしょうか。しかし、数学や英語などと同様に、「国語」も重要な科目です。本記事では、その理由について記していこうと思います。

国語が大切だと言える理由①:全ての科目の土台となるから

考えていただきたいことがあります。例えば、数学の文章題が苦手な子は、本当に数学だけを勉強すれば文章題は解けるようになるでしょうか。また、英語の長文問題が苦手な子は、英語だけを勉強すれば長文問題ができるようになるのでしょうか。
前者は、文章の中に潜む主語・述語関係を掴み、求められていることを導くために論理的に式を組み立てる必要があります。後者も、英文法を理解する力に加え、主語や目的語を把握したり、その先の展開を想定したりといったことが必要です。これらは共に国語で育む力であり、理科・社会も同様のことが言えます。
このように、母語としての日本語を学習することは、全ての科目の土台を作ることと同義です。以上のことから、国語のメンテナンスは重要だと言えます。

国語が大切だと言える理由②:日本語をきちんと学んできていないはずだから

中学生の頃を思い返してみてください。「読む」とはどういうことか、学習した記憶はありますか? ほとんどの方は、学習した記憶はないと思います。
これは、「日本人である以上、日本語を読む・書く・聞く・話すという能力は備わっている」という固定観念を多くの人が持っていることを意味します。しかし、これは大きな間違いです。我々は、日本列島外に住んでいる人間よりも日本語に触れる機会が多いだけであって、日本語を正しく学んでいません。その証拠に、科目としての日本語が苦手な子は数多く存在していますし、日本人よりも上手に日本語を扱う外国人も数多く存在しています。

国語を学ぶことは、全科目の土台となる論理的思考力を鍛えることと同義です。そして、全科目における成績の底上げを担う重要なピースとなります。この機会に、国語について考えていただければ幸いです。
具体的に「どのように」「何を」勉強するべきかについては、別の記事にまとめさせていただきます。お勧めの参考書等もご紹介できればと思いますので、お楽しみに!

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