インターネットの発達と共に、現代で求められる「検索力」。
だれもがインターネットにアクセスして膨大な情報を元に検索によって目的の情報にたどり着くことができるようになった現代では、検索を使いこなすことで学習や仕事の効率アップから果ては個人的な悩みの解決までとてもスピーディに実現できるようになったことは大変喜ばしいことです。
ただ、「検索力」をただ検索によって必要な情報にアクセスすることだと勘違いしていませんか。
この記事では「検索力」とはこうあるべきではないか、という内容について書いていきます。
検索する力
まずは検索する力です。
検索によって自身が欲しい情報にたどり着くためには
・検索する場所を決める
・検索するキーワードを打ち込む
・検索結果を正しく解釈する
といったステップが必要です。
例えば行きたい高校の制服の画像が見たい時には、「○○高校」という検索ワードだけではヒットする情報が多すぎます。
「○○高校 制服」と検索することで、制服の画像や制服に対する評判などの記事がヒットすることになり、欲しかった情報に素早く到達することができるでしょう。
わからないことはGoogleに聞けばたいてい教えてくれる、検索する=ググるという単語が一般的になってからは、特に若い世代においてはこうした検索する力そのものは日常生活の中である程度培われているものです。
情報を取捨選択する
反面、不確定な情報をSNS等で発信して社会やコミュニティを混乱させてしまうのも若い世代に多い傾向です。
特に特定の個人を誹謗中傷する内容や事実と異なるいわゆる「デマ」情報もネット上にはあふれており、適切な情報をキャッチする力がないと犯罪行為や他人の名誉を傷つけることに加担してしまう結果になりかねません。
効果的に正しい情報にアクセスするためには、記事の記載箇所、いわゆる「ソース」の信頼性を確認することが必要です。
例えば個人のブログや「2ちゃんねる」等に代表されるネット掲示板は匿名性が高く、デマや根拠に乏しい情報が多く存在していますので、情報元としては不確実であるということを前提とすることが求められます。
情報を取捨選択する力はどのようにして身につけるか
では正しい情報を選択して役立てる力はどのようにして身につけるべきでしょうか。
ひとつ効果的な方法として、子どもがネット由来の情報を示してきた際に、情報元を確認させるという方法です。
例えば「芸能人の○○はお笑い芸人の○○と付き合ってるらしいよ」等といった発言に対して、「それ、どこに書いてあったの?私も見たいから教えてくれる?」といった返答で情報元を子どもに意識させるという方法です。
「ネットに書いてあった」という漠然とした回答から「○○新聞のネット記事に書いてあった」「著名な予備校の講師のブログに書いてあった」など、子どもが情報元を意識した回答ができるようになればひとつの進歩と言えるかもしれません。
こういった情報を取捨選択する力が伴ってはじめて本当の意味での「検索力」になるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これだけネット検索が当たり前になった現代では、大人も時に情報元の信頼性を考えずに情報を受け取ってしまうことがあります。
インターネットの利用について考えるときには大人も自分事として考えることが必要かもしれませんね。