漢字は、日本で過ごしていく上で切り離すことができない存在です。子供の頃、なかなか漢字を覚えることができず、苦労した方も多いのではないでしょうか。
今回は、意識するだけで頭に残りやすくなる、漢字学習のコツをお伝えしていきます。
1. その漢字の「意味」を考えてみる。
具体例をもとに考えてみましょう。
皆さんは、「四季」という漢字を見た際に、何を考えますか?ほとんどの方は、「四つの季節、つまり春夏秋冬を表している」ということを考えられると思います。これが、意味を考えるということです。漢字を見た際、どのような意味を持っているのかを10 秒考えるだけで、漢字は頭に残りやすくなります。
2. 部首や構成を見て、その漢字の成り立ちを考えてみる。
部首には、それぞれ固有の意味が存在します。例えば、「にんべん」は「人」を表す部首であり、にんべんが用いられている漢字は人に関するものであることがほとんどです。このように、部首からイメージを推測することで、頭に残りやすくなると言えるでしょう。
例えば、「優しい」という漢字はどうでしょうか?部首は「にんべん」なので、人に関することだとわかりますね。そして右側は「憂う」という漢字が置かれています。したがって、人を憂う(=心配してあげる)ことが『優しい』ということだとわかります。このように頭を動かすことができると、理解や納得が生まれ、最終的には深く印象に残すことができます。
3. 類義語・対義語を考えてみる
せっかく漢字を勉強するのであれば、その漢字だけを覚えるのではなく、類義語・対義語もセットで覚えてしまう方が効率はよくなります。
例えば、「秘密」という漢字を見た際は、「隠し事」と同じ意味であることや、「公開」と反対の意味になっていることを意識できると良いでしょう。他の漢字とセットで覚えることで横のつながりが強くなり、思い出しやすくなるというメリットがあります。お子様が漢字学習をしている際は、声かけ等を通じてぜひ意識させたいですね。
4. 他の漢字を思い浮かべ、それを根拠に意味を推測する
初めて見る漢字や意味がわからない漢字に直面したとき、調べることはとても大切ですが、より頭に残したいのであれば「意味を考える癖」をつけると効果的です。
例えば、「功績」という漢字を見た際、意味がわからなかったとしましょう。その際、「功績の『功』という字は、成功の『功』と同じだからプラスイメージかな?」「功績の『績』は、成績の『績』と同じだから、結果が出るというイメージかな?」ということを考えた上で、「だから、功績とは、プラスイメージの結果が出たという意味なのではないか?」と推測できると良いですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段はお仕事等の都合でなかなかお子様の勉強している姿を見ることは難しいかもしれませんが、現在はテレワーク等で在宅勤務をされている方も多いかと思います。
もしお子様が漢字を勉強している際は、「その漢字ってどういう意味なの?」「その漢字の類義語を教えて」など、上記を意識した声かけをしていただけると良いかもしれません。
本記事をお読みいただき、お子様の漢字勉強にお役立ていただければ幸いです。