新型コロナウイルスの感染拡大によって耳にすることの多い「濃厚接触」というワード。一体どういった状況を「濃厚接触」と呼ぶのでしょうか。
濃厚接触とは、感染症患者に接触することを指していますが、必ずしも身体の接触だけを指すわけではありません。国立感染症研究所感染症疫学センターは、新型コロナウイルス感染症に関する「濃厚接触者」を次のように説明しています。
「濃厚接触者」とは、「患者」が発病した日以降に接触した者のうち、次の範囲に該当するものである。
- 世帯内接触者:「患者」と同一住所に居住する者
- 医療関係者等:個人防護具を装着しなかった又は正しく着用しないなど、必要な感染予防策なしで、「患者」の診察、処置、搬送等に直接係わった医療関係者や搬送担当者
- 汚染物質の接触者:「患者」由来の体液、分泌物(痰など(汗を除く))などに、必要な感染予防策なしで接触した者
- その他:手で触れること又は対面で会話することが可能な距離(目安として2メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者」と接触があった者(患者の症状やマスクの使用状況などから患者の感染性を総合的に判断する)
つまり、マスクなどをしないで、患者のすぐそばで会話したことがある人も、濃厚接触者に含まれることになります。
ただ、2メートルというのは、咳やくしゃみによる飛沫が飛ぶ範囲を念頭にしているので、患者との会話だけなら、30分以上話すことが、濃厚接触だとしている保健機関もあります。
新型コロナウイルス感染症発生初期と異なり現在では感染者の感染ルートを特定することが難しく、無症状の感染者を含めると保菌者の特定は困難な状況となっております。呼吸器系の基礎疾患を持つ方は、上記濃厚接触の定義に照らして非感染者と思われる方との接触においても極力距離を保つなどの工夫が有効になる場合があります。
不用意に不特定多数の人が集まる箇所に行かないことを心掛け、感染リスクを下げることが肝要と言えるでしょう。


